ブラジルのプロポリスだからといって全てが最高級というわけではありません。ブラジルに行けば、どこでもプロポリスは入手できますし、安いものでは道端でも1本数百円で買うこともできるのです。つまり、その品質はピンからキリまであるということです。
この区別はアルテピリンCとフラボノイドがどれだけ多く含まれるかどうかで決まってきます。具体的に言えば、これらの成分を多く含むと言われる、アレクリン、アサペシ、カピシンギ、ユーカリなどがどれだけ多く生育しているかによります。ブラジルでこれらの植物が多く含まれるプロポリスが採取されるのは次の5地域と言われています 。
(1)市街地以外のサンパウロ州
(2)ミナス・ジェライス州の中部から南西部にかけての地域
(3)パラナ州の北東地域
(4)市街地以外のリオデジャネイロ州
(5)市街地以外のエスピリットサント州
特にこの中で安全で品質がいいと言われるのは、(1)サンパウロ州、(2)ミナス・ジェライス州、(3)パラナ州の州境で採取されたものです。
プロポリスはよく色でランク付けされますが(グリーン、茶、黒、黄色の順。また赤もあるが今のところ評価がはっきりしていない)、あまりこの色だけを信用するのも危険です。と言うのも、90年代からグリーンのプロポリスが最も良いという評価が急激に高まり、緑色を付けたりする偽装プロポリスも出回っているからです。
実際に、アレクリン、アサペシ、カピシンギから採取されるグリーンのプロポリスは希少ですし、また茶色がかったユーカリを多く含んだ製品の方がむしろ良品という専門家もいます。