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プロポリスの濃度

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プロポリスの濃度

プロポリスの良し悪しを決める要素の一つに濃度があります。
プロポリスには、採取される国や地域によって含まれている植物や成分が大きく違いますが、ある程度近いところで採取されたものは内容成分が似ているとすれば、その濃さの違いによって良し悪しを決定するのは妥当な考え方です。
プロポリスの濃度は大きく分けて、固形分と糖度の表示方法があります。

固形分

これはプロポリスの固形分がどれだけアルコールに溶けているかを表したものです。
通常○○w/v%という形で表します。100gの溶質を溶媒に溶かして全部の量が100mlになった場合を100%とします。
主にw(weight)は固体、v(volume)は液体に使われます。

つまり、
固体に固体を混ぜるときはw/w%、
液体に固体を混ぜるときはw/v%、
液体に液体を混ぜるときはv/v%
です。

プロポリス原塊をアルコールに溶かしているプロポリスでは、w/v%が正しいと思われますが、w/w%という表記も多いようです。市販のプロポリスの濃度は1桁から~40%程度まででかなりその幅がありますが、製造関係者に問合せてみると40%を超えると溶けきらないと言われています。あまり高い数字を書いているものは信用しない方がよいでしょう。15%を超えたものであれば十分高濃度です。

糖度(Brix)

これは、元々果物などに含まれるショ糖濃度を表わすために用いられた方法のため糖度と言います。
ただ、プロポリスの場合、ショ糖ではなくプロポリス原塊を測るものなので、糖度とは呼ばずBrixと呼ぶ方が多いようです。

屈折糖度計

Brixを測るには屈折糖度計を使います。(上の写真は屈折糖度計)
これは測定対象の液体が含む物質の含有量によって光の屈折率が違うという性質を利用した器械です。試料液を中に入れ、それを手前の斜めになったガラス部分から見ると、その屈折率が表示されるという簡単なものです。
ただ、単一の原料だけしか入っていない対象物の比較には、数値が高い方が高濃度と判断できますが、色々な成分が混ざったプロポリスの原塊の濃度ということになると、その成分ごとの屈折率が違うので、単純にBrix値が高いから濃度も高いとは言えません。
それでも、同じプロポリスどうしの比較ですからそれ程の違いはなく、昔から一般的なプロポリスの濃度を示すものとして有効とされてきました。通常、Brix値が50%前後のものは極上ものと言われます。

この2つの表示のうち、固形分を表示するのは主にメーカーで、糖度はメーカー及び販売業者でしょう。
固形分はその製品を作ったメーカーしか知ることができない数値である一方、糖度は後から調べることができるので、誰でも知ることができる数値です。しかし、最も問題なのは、濃度高く表示するために色々な混ぜ物をしているインチキなメーカーもたくさんいると言われています。

なかなか難しいですが、初めての製品を購入する際、ただ単に濃度を調べるだけでは騙されることも多いので、十分信用に値するメーカーなのか、販売会社なのか色々質問をぶつけてチェックする必要があるでしょう。