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プロポリスまめ知識

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プロポリスまめ知識

プロポリスまめ知識をまとめました。読んだだけでプロポリス博士になれるかも?

ノゼマ病とは

ミツバチノゼマ原虫(ノゼマ・アピス)の胞子(芽胞)に汚染された貯蜜が感染源で、感染した蜂は糞中に原虫を排泄する為、巣箱内を汚染し主に春と秋に感染が拡大します。症状は腹部膨満、飛翔不能、また寿命の短縮や感染群での卵の孵化率が悪化による巣群の弱小化がみられます。 エチレンオキシドや酢酸による巣箱の燻蒸消毒による予防もありますが、有効な薬剤はありません。2005年頃から世界的に発生しているみつばちの大量死の原因とも言われていましたが、最近の研究ではこのノゼマ病と、カピや他の感染病等との複合感染によって起こっているという説が有力です。

穏やかなプロポリス

学者メツナーらが試験管内で行った色々な菌に対する増殖抑制活性の研究では、特定抗生物質が特定の菌(黄色ブドウ球菌や白癬菌等)に対して特異的に作用するのに対し、プロポリスは広く様々なタイプの菌に作用することがわかりました。抗生物質がその強力さゆえに耐性菌を生み出してしまうデメリットがありますが、プロポリスは穏やかな作用で安全です。

最近のブラジル産プロポリス研究でわかったこと

プロポリスの主成分はフラボノイドで、その含有量の多寡でその価値が決まるとさえ言われていますが、これは一般的なプロポリスの話。実は、最も優れたプロポリスとされるブラジル産にはこれは通用しません。最近の調べでは、ブラジル産のプロポリスだけは、アルテピリンCなどのプレニル桂皮酸誘導体の方が豊富で、これらの成分が主体となっていることがわかってきました。

プロポリスのフラボノイド

フラボノイドは、一般的に糖でない物質に糖がくっついた形で存在する(これを配糖体と言います)のが多いのですが、プロポリスの場合には、この糖が取れた形(アグリコンと言います)で存在するフラボノイドも多く見られます。最も有名な含有物質のひとつとしてケルセチンがありますが、これに糖がくっつくと、ソバに多く含まれているルチンになります。

フラボノイドと言っても色々あります

プロポリスと言えばフラボノイドですが、このフラボノイドとはラテン語で「黄色い物質」という意味です。これは、多くのものが黄色いためにそう呼ばれるようになったのですが、実はフラボノイドと言ってもおよそ4,000もの種類があり、白や青、紫のものもあり、水溶性も油溶性もあります。一言でプロポリスに含まれているフラボノイドと言っても、またその構成が全く違うのです。

プロポリスは不要物だった?

ここ20年程でプロポリスは一躍健康食品の代表格となりましたが、それまでは採取されていたプロポリスはハチミツやローヤルゼリーと違って、不要物として捨てられていたそうです。蜂の巣箱から年間に採取できるプロポリスはたった100~300g程度しか採れない貴重品ということを考えると、猫に小判のような何とももったいない話ですね。

天然の抗生物質?

プロポリスはよく天然の抗生物質と呼ばれますが、試験管内実験を行うと、各抗生物質が特定の菌に対して強力に作用するのに対し、プロポリスは様々な菌にマイルドに作用します。さらに、抗生物質は作用が強い分、耐性菌を生んでしまう恐れがありますが、マイルドに作用するプロポリスにはその危険性がなく、長く安心して使うことができます。

プロポリスとローヤルゼリーの違い

ローヤルゼリーとプロポリスの違いについて聞かれたことがあります。ローヤルゼリーは、特別に女王蜂を育てるためにミツバチが花粉を食べて作った、糖質やタンパク質などの栄養が豊富な食べ物であるのに対し、プロポリスは、栄養物質はほとんど含みませんが、様々な樹木のエッセンスが凝縮した多くの化学成分の宝庫のようなものです。

味や香りと質の関係について

初めて飲むプロポリスの強烈な味と香りに圧倒された人も多いはず。が、だんだん飲み慣れてくると、良質のプロポリスはピリッとした味の後に心地よい深い味わいを覚えるものです。ただ、森の深い香りがしない不快な臭いのするものや、ピリピリと舌のしびれがずっと続くようなプロポリスはあまり良質のものとはいえません。

ブラジル産

どうしてブラジル産かと聞かれることがよくありますが、その秘密はプロポリスが採れる地域の植生にあります。太陽燦々の恵まれた環境下にある植物は強烈な紫外線に冒される可能性が高い分、自己防衛力も高く、そうした樹木を使って作られたプロポリスも素晴らしい成分を含んでいるからです。さらにミツバチがタフで優秀であり、広範囲のエリアにある植物にアプローチしているというのも、その一因です。

抽出方法

プロポリスの抽出方法でアルコール抽出が圧倒的に多いのは、その原塊の80%がアルコールに溶ける成分だからです。他にも水抽出、ミセル化抽出などがありますが、フラボノイド類など重要な成分はアルコールで抽出できてしまうので、アルコール抽出以外の抽出法をウリにしている製品はあまり意味がありません。

熟成期間

プロポリスの良し悪しを決めるときに、樽でどれだけ長く寝かしたかということで判断される方がいますが、熟成にはあまり意味がありません。味が多少まろやかになるのでしょうが、体にプラスになることがあるわけではなく、あまり長く熟成すると、むしろ中の成分が変質したり、酸化が進んでしまうという指摘もあります。

プロポリスの飲み方

プロポリスでよく聞かれるのが飲み方。一般的には、専用のコップを使い、はちみつと好きな飲み物(望むらくはオレンジジュースなどのビタミンC系)に入れて飲むというものですが、もっと簡単でおススメなのが、好きな飲み物を口に入れて上を向いたままプロポリスを垂らして飲む方法。これなら慣れてしまえばコップも使わずに毎日楽チンです。

アルコールの度合

プロポリスはアルコール抽出製品が多く、プロポリスを飲んで運転しても大丈夫かという質問を受けることがあります。 アルコール抽出と言っても、1回に飲む量が1mg程度で、そのうちの半分程度がプロポリスですから、実際は0.5mgのアルコールとなります。一方、小さな缶ビールに含まれるアルコールは17ml程度なので、まるまる1本など大量に飲まない限り、まずほとんど影響はありません。

ビタミンC

プロポリスはアミノ酸、ビタミン、ミネラル、フラボノイドや有機酸などさまざまな栄養素を含み、現在判明しているだけでその成分は200種類を超えるとも言われていますが、唯一足りないのがビタミンC。 毎日の健康維持にプロポリスは最適のサプリメントですが、イチゴやオレンジなど、ビタミンCが豊富な食べ物やサプリと一緒に摂取すれば鬼に金棒、さらに安心ですね。