プロポリスの原液
プロポリスの原液
プロポリスの原液
プロポリス製品の中で、しばしば「プロポリス原液」と謳って販売しているものがあります。
これは、濃度100%で混ぜ物なしのオレンジジュースみたいな感覚を覚えますが、違和感を覚えてしまいます。
プロポリスというものは元々ヤニの固まりのような固体(原塊と言います)で、アルコールに長い時間漬けて解け出した液体(これを抽出と呼びます)分をプロポリスと呼ぶので、どれだけ溶け込んだプロポリスのことを「原液」と呼ぶのかよくわからないからです。
もし、最高濃度のプロポリスを作ろうとして、徹底的にアルコールに溶かし込んだとしても、30w/v%台後半の固形分になると固まってしまう恐れがあります。そのため、現在販売されている製品の固形分の上限値は全て30w/v%を大きく超えるものはありません。
つまり、原液と呼びたくなるような100w/v%の抽出液が存在することはないのです。
また、最近の抽出方法にはアルコールだけでなく、水抽出を行う二重の抽出方法で作られた製品もあります。
ただ、プロポリスの成分中、約90%がアルコールにはとけ、水に溶ける成分は10%程度ですから、アルコール抽出とそれほど大差はないでしょう。
むしろ、プロポリス原液という言葉は、どの抽出液にも使えてしまいます。つまり、濃度の低い10%程度の抽出液であっても、他に全く混ぜものをしていないものであれば、プロポリス原液と呼べるでしょう。
もし「プロポリス原液」と大きく謳って販売している製品があったら、むしろ怪しむべき製品なのかもしれません。
原液を誇張する根拠が一つもない、単なるイメージ先行品ですから。
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