ところ変われば-ルーマニアの蜂療法
アピセラピー-昔から有名なルーマニアの蜂療法
日本では蜂製品は、はちみつも、ビーポーレン(蜂の集めた花粉)も、ローヤルゼリーも、プロポリスも全て食品扱いですが、ルーマニアでは太古の時代から続く"アピセラピー"(蜂療法)が今でも重用されているという話を見つけましたので、簡単に紹介します。
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太古の昔から蜂の作るものは色々な療法に用いられました。太古のギリシャ時代では、医師たちは傷を治療するのにはちみつを使い、ローマ人は花粉を「命を与えるもの」としてみなし、インド、中国、エジプトではプロポリスを防腐剤として使用しました。今でもアピセラピーが盛んなルーマニアで蜂治療医は、蜂の作るものは、ゆっくりだが、長く効き、そしてより重大な結果を生むと語っています。実際、ルーマニアの伝統的な家庭では、のどの痛みにプロポリスを使っています。
蜂療法のパイオニア
ルーマニアはハチ製品の薬効を早くから科学的に発見した国で、アピセラピーの草分けと言われています。ルーマニアでは、どの町にも、”プラファー”という、植物、ハチミツ、蜂ロウ、プロポリスからからできた製品を販売する自然薬局があります。
アピセラピーに関する学会や医療センターなどがいち早く1970年代から作られ、様々な研究が進められています。
ハチ毒治療も盛んで、1年間全く歩けなかった34才の多発性硬化症の女性が、通常の治療だったら多くの副作用になやまされただろうが、そんな副作用もなく風呂に入れるまでになったと喜んでいます。
ミツバチの驚くべき成果
2013年に、米国セントルイス市のワシントン大学は、milittine(ミツバチの毒に含まれる毒素)のエイズウィルスに対する有効性について発表しました。フランスでは、リモージュ病院の腹部手術部で蜂蜜を使った包帯で、何千もの患者が恩恵を得たという話もあります。ミツバチ製品は化粧品にも、皮膚の色やしわを改善するために使われます。
ルーマニアには、まだ損なわれていない自然が豊富で、植物の多様性が保たれていることがオーガニックであると証明され、ルーマニアのブランドApilandは、フランスとイタリアに進出しています。2010年の農業国勢調査によると、ルーマニアは42、000養蜂家とミツバチの130万以上の群れを数えています。
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ところ変われば全く蜂製品も存在感が違いますね。特に、有機だとか、環境を重視するヨーロッパだからこその長いものさしで見ている感じがします。日本とは全くものの見方が違う国と言ってしまえばそれだけですが、世界の中で見たら日本が異端なのかもしれませんね。