過敏なのか、普通になったのか、異物混入の話
本当でも嘘でも一度広がると止まらない異物混入の噂
最近、食品に異物が混入していたという異物混入事故の報道が増えています。プラスチックや毛どころか歯、虫なんてのもあって信じられないような話です。ただ、これはインターネットなどのSNSの発達により簡単に情報が広がるようになったのでしょうが、こうした異物の混入は昔からあったと思われます。SNSの発達はこうしたメリットももたらしてくれますが、場合によっては社会を過剰に刺激しすぎるところもあります。例えば、こうした異物の混入の話を受けてもっとスゴイものが入っていたと嘘の異物混入話を作る愉快犯が出たり、お客様の中でもいったんその会社に疑念を持ち始めると、その会社についての悪い噂を探し回り、見つけるとそればかりを本当のことと信じたり、つまり信用低下の悪循環が起こるのです。それによって信用を失墜させた会社は本当の実力以上に悪いというレッテルを貼られ、収益悪化や、酷い場合は倒産にまで追い込まれたりもします。
時代が進むにつれて、衛生の技術も意識も高まるのは当然のことですが、噂や周りの雰囲気に振り回されずに、その会社の技術や衛生面での対応力が他社と比べてどの程度のものなのか、をしっかり見極める自分の判断力を持ちたいものです。ある意味、昔よりも物事の判断が難しい時代になったのかもしれません。