マーケティングなんてクソ食らえ!もう古臭いんだよね
今回はマーケティング の話。
先日、通信販売である商品のお試しセットを購入した。セットにはその商品たちだけでなく、おまけやカタログ、説明書がわんさと付いてきた。そして、そのお試しセットを購入した5日後ぐらいに、今度は封書が送られてきた。お客様の声、割引クーポン、お試しセットはいかがでしたかの手紙、そして新規注文のはがき。
うーん、心遣い、タイミング、説得力、丁寧さ、ここまでやれば100点をあげたくなってしまうほどの見事な"マーケティング"戦術だ。でも、ちょっとひねくれた自分としては「マーケティングって何だろう?」とも思ってしまう。それは当然、お客様に忘れないでもらう、どれだけその商品がよいかを十分に伝える、次の注文へのアシストなど、その必要性には枚挙に暇がない。でも、一方で、「そこまで金と手間をかけるんだったら、製品開発にもっと力を入れたらいいんじゃないの?」とも思ってしまう。
世の中にはマーケティング"の力で、売れ続けている商品がいっぱいある。大手食品メーカーの商品などは、本当は誰にでも作れるものがいっぱいあるのに、なんだかわからない作られたイメージでそれが良いもの、美味しいものだと思わされてしまっている。それは、毎日毎日テレビやラジオ、新聞で広告を流し続けることによる顧客の洗脳、いわゆるブランディングの成せる業だ。もし、こうしたマーケティング手法を行わず、商品力とその口コミだけで勝負しているのならば、おそらく社会は全く違うモノでできているのかもしれない。
モノを売っていくうえで様々な手法はあるだろうが、モノを作っている以上はやっぱり先ず商品自体が優れていて、口コミでそれが広がっていくというのが一番望ましい。プロポリスにしても然り。あまりにも マーケティング 手法が洗練されていると、むしろ商品力がないのではないかと穿った見方さえしてしまう。それに昨今、どの会社もマーケティング、マーケティングと馬鹿の一つ覚えのようにマーケティングに走るので、結局やることが皆似たようなことになってしまい、お客さんたちにもたちまち飽きられ見透かされてしまっているのではないか。
むしろ、最近広がっているSNSで、人々が勝手に好き嫌いを書いたり、評価したもの(これは決してカタログに入っている業者によって作られた「お客様の声」ではない)が社会のコンセンサスとして定着しつつあるから、これに任せてしまえばいいと思う。まあ、これを新しいマーケティング(インバウンドマーケティング)という人もいるが、それなら今までのマーケティングなんてマーケティングと呼ぶこと自体やめて欲しい。SNSは、ヤラセや誹謗中傷の類も出てきそうだが、お客様が本当に書いた意見こそが本当のことなのだから、これを最も大切にするのが当たり前だと思う。
ということで、過剰なマーケティングや勧誘はしないし、する気もない。それだからお前の商品はそっけも色気もないと言われてしまいそうだが、そんな色気に時間を割くより、やっぱりいい商品を探したり作ったりする方が自分に合っている。
このブログを書いた3日後にこんな話を読んで、やっぱりそうでしょ?と思ったので載せてみました。ご参考までに。
参考文献:朝日新聞DIGITAL「糸井重里さん、コピーライターやめました 売れるを語る」
(2015年5月25日アクセス、2016年12月7日時点で公開時期を終えて、削除されていました)