骨細胞が免疫力を高める?
骨細胞と胸腺と免疫力の関係
神戸大と北海道大のチームが骨細胞にダメージを与えたマウスの胸腺を調べたところ、急激に小さくなっていたとの話。元々胸腺はT細胞などを蓄えた免疫を司るところと言われているので、骨細胞に異常があると、胸腺がダメージを受け、免疫力が低下するという理屈です。
骨は、骨を作るだけでなく血液も作るし、結構重要な役割も果たしているのだけれども、単なる骨と思われがちです。では骨を健康に保つ方法は何かと言えば、栄養・運動・日光浴の3つが大事。このうち、栄養面ではカルシウムに加えて、カルシウムの摂取を補うビタミンDなどが必要となります。具体的な含有量が多い順の食べ物で言えば、カルシウムは干しエビ、煮干し、桜エビの素干し、エビの佃煮、ひじき、えんどう豆、パルメザンチーズ、ごまなどで、ビタミンDはきくらげ、あんこうの肝、しらす干し、いわし、たたみいわし、身欠きニシン、すじこ、しらす干しなどです。ということは、毎日乾物を食べ、適度に外で日光を浴びながら運動していれば、骨は元気で免疫力も高いということになるわけです。確かに昔の一般的な家庭の子供は、当たり前のようにいわしを食べ、煮干しでダシを取った味噌汁を飲み、毎日外で遊んだものでした。だから、健康だったのも当たり前なのでしょうか。
まあ、子供は胸腺も発達していて、免疫力も大人より数段高いということもあるのでしょうが、なんと1950年代はどんな病院でも子供にもレントゲンを当てて大きな胸腺にダメージを与えていたそうです。ということはこの時代に子供だった人たちの平均寿命は短かったりしたのでしょうか?骨も謎が多い部位ですが、胸腺はもっと謎めいている臓器ですよね。昔は胸腺は大人になったら退化して必要のないものとも言われていましたが、今はT細胞などが収められている臓器とされ、その重要性が再認識されていますが、それにしても人間の中で最も老化が早く小さくなってしまう部位で、未だにその役割の全てはわかっていないようです。
このニュースソースは2016年12月6日の時点で削除されてしまっており、出典がわからなくなりました。すいません。