輸入品の賞味期限
お客様からいただく電話の質問の中で、最も多いものの一つが賞味期限についてのものです。これは、表示がポルトガル語で書かれていることや、かなり省略して書かれているため、初めてご覧いただいた方からすると全く何のことかわからなかったり、誤解されることが多いようです。
その中でも今週いただいた電話は、「賞味期限が切れている!」と頭からお叱りを受けたのですが、よくよく聞いてみるとそうではなかったというものでした。こうした誤解を避けるためにも、このブログで解説することにしました。
言葉で説明するより、実際の表示の写真を載せましたので、見ながらご確認ください。ほとんどの商品の賞味期限は白いスペースや白いラベルに数字が印字されているので、何処にあるかはわかりやすいはずです。
先ず、写真の一番右は、林プロポリス白箱です。この表示がまだ一番わかりやすいタイプでしょう。二段に分けられ、
13 JAN 2015
13 JAN 2017
と書かれていますが、これは上段が製造年月日で「2015年1月13日」であることを表し、また下段が賞味期限で「2017年1月13日」であることを表しています。このタイプで間違える方はほとんどいないでしょう。
写真の真ん中は、MNプロポリスオーロです。
これはかなり省略されており、
01.2016/01.2018
となっています。これは左側が製造年月で「2016年1月」を表し、右側が賞味期限で「2018年1月」を表しています。まあ、これもある程度推測できる範囲でしょう。
ところが、写真の左側のインペリアルプロポリス液体タイプに至っては、まるで暗号のように表記されています。
FAB 15 / 12 / 15
VAL 15 / 12 / 18
どれが日付でどれが月でどれが年なのか、左に書かれているFABとかVALも何を表しているのか、初めての方にはさっぱりわからないでしょう。
上段のFABはfablication(製造)の省略形で、並んでいる数字は日/月/年の順番に書かれています。日本とは全く逆の表示なので、とても誤解されやすい表記法なのです。そして下段のVALはValidity(有効期限=賞味期限)の省略形です。
したがって、この表示を解読すると、
製造年月日 2015年12月15日
賞味期限 2018年12月15日
ということになるのです。
製造年月日から賞味期限の長さは製造者がその責任において決定することができますが、プロポリスや保存の効く健康食品の場合はほとんどが2~3年です。
お叱りの電話を受けたのもこのインペリアルプロポリス液体タイプのものでした。国によって表記の仕方が違うのは仕方ありませんが、表示の順番が国によって違うということを知っておくだけで、単純な誤解は免れることはできるでしょう。