液体プロポリスは体に悪いの?

お客様からのお電話で、液体タイプのプロポリスには毒が入っていると、さかんにある錠剤タイプを販売している会社が喧伝しているとの話を伺いました。今まで、そのようなことは聞いたことがなかったので、どうしてそんなことを言っているのかよくわかりませんが、プロポリスの原塊はその90%がアルコールに溶け、残り10%が水溶性です。アルコール→水の二段階抽出を行ったにしても、アルコールでの抽出は必ず行います。また、プロポリスの錠剤を作る場合、その原料となるアルコールエキス粉末もアルコール抽出した液体プロポリスを濃縮するなどして作るので、液体タイプがダメで、錠剤タイプならいいという主張は理解しがたいものです。

確か1970年代でしたでしょうか、アルゼンチンで液体プロポリスを飲んだ人が肝機能障害を起こしたり、亡くなったりして大問題になったことがあります。これはなんと、抽出するアルコールに通常飲食で使用するエタノールではなく、メタノールを使用した粗悪品のプロポリスだったのです。今から考えるとあり得ない話ですが、こうしたトンデモプロポリスがあったことも液体プロポリスをおとしめる一因なのでしょうか?現在では、特にブラジルではプロポリスは外貨を稼ぐための重要な輸出戦略商品になっており、農務省の厳しい検査をパスした商品しか輸出できません。ですから、メタノールなんて入っている商品などがあったらもっての他です。

ただ、ブラジルの食用エタノールは日本のものよりも質が悪いという話はよく聞きます。ガソリン替わりのバイオエタノールだとか、食用には向かないものまで使っているなど噂は尽きませんが、輸入品の場合、使用するエタノールについてもきちんと検疫所でチェックしてもらっているのでそうした心配は無用です。特に、ブラジルプロポリスが輸入している商品のメーカーは、たまたまですが、皆日本人、または日系人の社長で、ある意味今の日本人以上に真面目な人が多いので、製品の品質はもとより、使用する原料に細心の注意を払っているものと思われます。

今後ブラジルプロポリスでは、そうした疑いを払拭するために、各メーカーに使用しているアルコールの資料を提出してもらうよう働きかけるつもりです。まあ、粗悪品だったらこんな何十年も売れ続ける訳はありませんが、少しでも皆さんの不安を消すのが販売者の使命と思い、対処していきたいと思います。

Follow me!